眺めのいい庭のある住まいは、ライフスタイルにも潤いが生まれ活気に満ちてきます。しかし、庭の手入れは手間のかかる作業といえるでしょう。そこで、草木の成長時期や道具選びを確認することで、庭の手入れを簡単にできるポイントを考えてみましょう。今回は、心地よさを取り入れながら、手間のかからない庭づくりのコツを初心者にもわかりやすく紹介します。

目次

なぜ、庭の手入れは面倒になるのだろう?

なぜ面倒に?

春先から夏場にかけて、草木はぐんぐんと成長します。それは、雑草にもいえることで草刈りや草むしりを何度もしなければいけません。また、草むしりを放置したままにしておくと、害虫を呼び寄せる事態を招きます。庭木に虫が集まるなど簡単に除去できなくなり、ますます庭の手入れは面倒になるでしょう。自宅周辺の環境によっては、通路や壁などのレイアウトが原因で作業効率を低下させていることも少なくありません。

庭の手入れを始める前に全体を見渡してみましょう。大まかに作業を3つのパートに分けます。草花などの地表で必要な作業と木々などの背に高い作業、壁やフェンスなどのエクステリアと区別することで効率的に作業ができるでしょう。手入れの行き届いた草花は、見る者に安らぎを与えます。しかし、枯れていたり伸び放題になっていたりすると、余計に目立ち不快感すら伴うことも否めません。

植木も同じでしっかりと剪定されていれば、見ごたえある庭づくりのシンボルにもなります。そして、意外と見落としやすいのは、壁やフェンス、カーポートなどのエクステリアです。なぜなら、長く手入れを怠ると苔や汚れが付着し、くすんだ印象になるからです。エクステリアが傷んでいると庭全体が重々しくなり、手入れそのものが面倒に感じてしまう原因となるでしょう。そこで、手入れをしやすくなる環境を作る意識も、面倒に感じさせない環境づくりのポイントになります。

時期を逃すと作業量は2倍3倍になる!?

庭の手入れで重要なポイントは、作業を行う時期にあります。春から夏、陽気が続けば花が咲きます。一方、草も伸びるので草むしりをする必要をあるでしょう。しかし、春に集中して行えば良いのではなく、草が伸びてしまう前に取り除くように心がけることがポイントです。気になったときに草むしりをこまめに行えば、まだ根の十分に張っていない草なので簡単に抜くことができます。時期を逃し根づいた草を抜くのはとても重労働です。

庭木の手入れは、冬と夏に行うのが基本です。冬場、木々は春に備えて活動を休止しています。なぜなら、この時期であれば、枝葉の剪定をしても庭木の負担を最小限に抑えられるからです。また、夏場に行うのは、果樹などの実をつける前に剪定することで実りを安定させることができます。秋口になると台風などの影響で伸びた枝が折れたりするので危険です。しっかりと日差しを通すことで害虫予防にもなります。エクステリアのメンテナンスは、時期を伴いません。草むしりや庭木の剪定といっしょにしてもいいですし、時期の改めて単独で行うのもコツです。

時期を考えることで、庭の手入れは手間を抑えられます。特に背の高い庭木は、脚立などを使った作業を伴います。そこで、自分だけで行おうとせずに、ポイントをしぼって業者に依頼するのもコツです。なぜなら、コストも抑えられますし、転倒や落下などの重大な危険を回避することができるからです。

作業を楽しくするためにも道具選びを楽しむ

草むしりをするとき、雨あがりなど地面が湿っていると作業がはかどるでしょう。特にねじり鎌があると便利です。100円ショップやホームセンターなどでも手に入ります。使い方も簡単で、幅広く使いたいときは鎌を水平に動かすだけです。根の張った雑草には角の部分で掘るようにすると抜くことができます。あまり大きすぎると扱いにくいので、持ちやすいサイズを選ぶこともポイントです。

庭木の剪定作業には、もう少し本格的な道具が必要になります。細い枝を切る剪定バサミや太い枝を切る剪定ノコギリをそろえましょう。他にも軍手や掃除道具などがあると、全体の作業がスムーズです。脚立を用意できれば高い場所も作業できますが、無理のない高さにとどめておきましょう。

芝の手入れをするとき、芝刈り機などで草丈をそろえると見栄えが変わります。また、ローンスパイクなどを使い地中に空気や水の通り道を作る作業を取り入れましょう。エラーレーションともいいますが、芝の成長をより活性化させる効果があります。作業はとても簡単で、一定の間隔でローンスパイクを芝に差し込んでいくだけです。さらに、肥料などを与えることで、青い芝を長く楽しむことができます。エクステリアのメンテナンスには高圧洗浄機があると壁などに付着した汚れをきれいに取り除けます。駐車スペースのコンクリートも元の色合いに戻るので、庭全体が明るい印象に変わり、眺めのいい庭になるでしょう。

■まとめ

庭
庭の手入れを簡単にしたいなら、草木と木々、エクステリアの3つに分けるのがコツです。また、時期も見きわめることで作業効率も上がるので、手間もかかりません。すべての作業を自分ひとりで行おうとせずに、ポイントを決めて業者のサポートを上手に活用しましょう。道具選びに興味を持つことで、楽しく庭の手入れができる環境が整います。

剪定のお役立ち情報

  • 春までにやっておきたい!冬場に行う落葉樹の剪定

    庭という限られたスペースに植えた庭木は、野生状態とは違って、野放図にしていては育ちません。庭木を正常に生育させるためには、こまめな手入れが必要になります。落葉樹の場合、1年の起点となるのが冬場の剪定です。落葉樹は、落葉中の休眠状態となっている冬場に剪定することが、正常な生育には欠かせないセオリーとなっています。具体的には、11月~2月頃が落葉樹の休眠期となりますので、この期間に冬の剪定を行いましょう。

  • お手入れが少なくて済む庭木の人気種

    庭木を植えると庭が賑やかになるだけでなく、通りから家の中が丸見えにならないように目隠しの役割を果たしてくれたり、雨風から家を守ってくれたりと、さまざまなメリットがあります。とはいえ、庭木はお手入れが大変だと思っている人もいるのではないでしょうか。庭木のなかには、お手入れが少なくて済む種類もあるのです。この記事では、初心者でも育てやすく人気のある樹種について紹介します。

  • 庭の落ち葉は放置してはいけない?秋の庭の手入れ

    秋は落ち葉や枯れ葉が多くなるため、お庭の手入れをまめに行う必要があるタイミングです。しかし、自分でお庭の手入れをしようとすると時間も体力も必要です。とはいえ、たまった落ち葉を放置しておくわけにもいきません。この記事では、秋に行うお庭の手入れについて解説していきます。

  • 庭に関するご近所トラブルに要注意!ありがちなトラブルと回避方法について

    ご近所との良好な関係を維持するためにも、トラブルはできるだけ避けたいものです。しかし、トラブルを起こさないようにするには、どのような行為が迷惑にあたるのかを事前に知っておく必要があります。特に庭付きの家や、ガーデニングが好きな家庭には庭を巡るトラブルがつきものです。そこで、庭に関するよくあるトラブルや、トラブルを回避するための方法を紹介します。

  • 初心者必見!剪定はなぜ必要?どの枝を切ればいい?剪定の基本

    庭の樹木が伸びてきて、見た目が悪くなってしまったときに行うのが剪定です。剪定には必要な枝のみを残す技術と、適切なタイミングが求められます。事前に知識をつけず適当に枝を切ってしまうのは、「花が咲かない」「周辺の木々も枯れる」というトラブルが起こる原因です。この記事では、剪定の方法や切るべき枝の見分け方を紹介します。

剪定のお役立ち情報一覧を見る

JBR生活救急グループ お庭の生活救急車は。お庭のトラブル解決 No.1を目指しています

私たちお庭の生活救急車は、お客様に「頼んでよかった」と言って頂けるようなサービスの向上を目指しております。そのためにきちんとお客様のお話を伺い、ひとつひとつのトラブルをしっかり調べ、作業後のアドバイスもさせて頂いております。また接客技術にもこだわっており、講師を招いて接客サービスの徹底教育行い、親切かつ丁寧なサービス提供に努めています。これからもスタッフ一同、お客様を助けたいという思いをもとに対応してまいります。