夏場になると庭には雑草が生い茂り、草抜きをするのも大変になってしまいます。いくら抜いても全然終わらないといったことにもなりかねません。もちろん、専門業者に依頼すればきれいにしてくれますが、それなりのコストがかかります。そこで、おすすめしたいのが冬場の雑草対策です。なぜ、冬に行うのがよいのか、具体的にどのような方法があるのかについて解説をしていきます。

目次

作業がしやすくて新たな草が生えにくい!冬場の雑草対策がおすすめの理由

夏は生命力に満ちていた雑草も冬になるとその大部分が枯れていきます。同時に、根も弱くなり、それほど力を入れなくても草抜きができるようになります。夏と比べると、作業が非常に楽なのです。

それに、夏に草抜きをしていると虫に刺される可能性がありますが、冬には虫はほとんど出てきません。蛇なども冬眠しているので出会いがしらに噛まれるといったこともないでしょう。また、見逃せないのが作業環境です。夏の炎天下に作業をしていると気が付かないうちに脱水症状や熱中症になってしまうおそれがあります。

さらに、雑草の生長速度が遅いという点も見逃せません。たとえば、一日で雑草を全部抜くのは大変なので、何週かに分けて行ったとしましょう。夏の場合は雑草の生長速度が速いため、一度抜いても次に作業をするまでに新たな雑草がどんどん生えてきます。

それに対して、冬場は雑草の生長速度がゆるやかであり、たとえ新たに生えてきたとしても高く上に伸びることはないのです。背が低くて葉が横に広がるタイプの雑草が少し生える程度です。そのため、焦らずに時間をかけて作業ができるという点も冬場に雑草対策を行うメリットだといえます。

代表的な雑草対策!手軽に行える除草剤の散布と環境に安心な防草シート

冬場の雑草は抜けやすくて比較的作業が楽なのは確かです。しかし、草を抜いただけでは根本的な解決にはなりません。なぜなら、春になれば土の中で眠っていた種が発芽し、新たな雑草が次々と生えてくるからです。

そこで、それを防ぐ対策が必要になってきます。具体的な方法としてまず挙げられるのが、手軽にできる除草剤の使用です。効果が長続きする粒剤タイプを土壌にまいておけば、雑草が新たに生えるのを防いでくれます。ただ、庭に植えている草木にかかると、そちらも枯れてしまうおそれがあるので注意が必要です。作業時には除草剤に直接触れないようにマスクや手袋などを装着し、必要な草木とは1m以上離して利用するようにしましょう。 ちなみに、特定の地方や近隣に農地があるといったケースでは除草剤の使用が制限されている場合があります。

また、飛散によって周辺の植物に悪影響を及ぼす可能性も完全には否定できません。それが心配であれば、防草シートを使用するのも一つの手です。庭に防草シートを敷いておけば地面に日光が当たらず、雑草が生えにくくなります。手順としては庭の草を抜き、その上にシートをかぶせて専用のピンで固定をするだけです。あとは景観などを考えて、防草シートの上から砂利や人工芝などを敷いておきましょう。

ここで気をつけなくてはならないのが、防草シートは永続的に雑草を防いでくれるわけではないという点です。時間が経過すると、防草シートは徐々に劣化していき、いずれは破けてそこから雑草が生えることになるのです。それに、遮光率の低い粗悪なシートの場合は雑草がシートを突き破って顔を出すことがありますし、織り目の粗いものならその隙間から芽が出てしまいます。したがって、効果を長持ちさせようと思えば、作りが丈夫でしっかりと光を遮り、織り目のないものを選ぶことが重要です。その上で、定期的に新しいものと交換するようにしていきましょう。

真砂土や天然の芝生も雑草対策には有効!

除草剤や防草シート以外の選択肢としては真砂土があります。真砂土とは何かというと、花崗岩が風化して砂や土になったものです。花崗岩には植物の生長に必要な栄養分がほとんど含まれていません。そのため、庭の上に敷き詰めることで植物が生長しにくい環境にできるわけです。目安としては5センチ以上の厚さにすれば、雑草はかなり生えにくくなります。

また、真砂土の中には水に混ぜることでコンクリートのように固まる種類もあるため、それを用いればより高い防草効果が期待できるでしょう。ただ、このタイプの真砂土は均等に敷くのにそれなりの技術を要します。初心者が行うと表面がデコボコになってしまいがちなのが難点です。

その他には、天然の芝生を敷いてしまうのも一つの手です。びっしりと芝生を敷き詰めると雑草が生える余地がなくなるので、それだけでも防草対策になります。その代わり、芝生自体が伸びるため、定期的に芝刈りをする必要がでてきます。したがって、庭の手入れに手間をかけたくないという人にはあまり向いていないかもしれません。

以上が専門業者に頼らず、個人でできる主な雑草対策です。それぞれを比較した上で、自分が行うとすればどの方法が最も適しているかを考えてみてはいかがでしょうか。

■まとめ

植物の根が抜けやすくて新しく芽が生えてくる可能性が低い冬は、雑草対策を行うのに絶好の季節です。具体的な方法としては除草剤を使用する、防草シートや真砂土を敷く、天然の芝生を植えるなどといった手段があります。

ただ、どれも一長一短であり、個人で行うのは大変な場合もあるかもしれません。もし、自分の手に負えないと思ったときは専門業者に相談してみるのがよいでしょう。

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