芝生の手入れで困っている人はいませんか?特に夏場は頻繁に刈り込まないと、どんどん伸びていき見た目も悪くなり、虫などもたくさん寄ってきてしまいます。しかし、芝刈りにあまり時間を割けなかったり、刈ってもムラができてしまったりと、初心者が完璧に芝刈りを行うのは難しいものです。そこで、今回はできるだけ効率的かつ、きれいに芝を刈る方法を紹介していきます。

目次

まずは押さえておきたい芝刈りと草刈りの違い

芝刈り

芝刈りに有用な道具を探していると、「芝刈り機」のほかに「草刈り機」というものも見つけられるでしょう。芝刈りと草刈りの違いは何なのでしょうか。草刈りとは、雑草などを根元に近いところまで短く刈り込んだり根元から引き抜いたりする作業のことです。根元付近で刈る場合には草刈り機や鎌などが使われ、根元から引き抜くときはたいてい手で行います。手を使う作業では草むしりや草引きなどと呼ばれることもあります。草刈りはいらない草を除去する目的で行われることも多く、刈り取られた草は処分されるほか、肥料などになることもあるものです。

一方、芝刈りは草の高さを整えて、景観を美しく見せるために行います。つまり、芝刈りは草を除去することが目的ではなく、むしろ美しく成長させるために必要な作業です。そのため、根元近くまで草を刈り込むのではなく、ある程度の高さまで伸びた草の上の部分だけを刈っていきます。芝刈りは草の成長に合わせてこまめに行う必要があります。美しい芝生を作るためには1年の中で数十回は芝刈りを行わなければなりません。この点も草刈りとの大きな違いといえるでしょう。

芝刈りは芝の高さを整えるのが目的なので、面積が広くなるほど手作業で完璧に行うのが困難となります。芝刈り用のハサミも販売されていますが、慣れていないと場所によって草の高さが全然ちがうものになってしまうという事態も起こるでしょう。そのため、芝生の手入れなどに不慣れな人は、とりわけ芝刈り機を利用したほうが断然効率的といえます。

芝刈り機の種類をおさらい

芝刈りにおいて、面積が広い部分の芝を手作業で刈るのは大変な労働です。そのため、芝刈り機が大いに役立ちます。芝刈り経験が少ない人でも手軽かつ安全に作業できるのが「手押し式の芝刈り機」です。手押し式は自分の好きなところで作業を中断したり再開したりできるので、初心者には特に扱いやすいものとなっています。比較的軽く値段も安価であり、老若男女を問わず使いやすいことでしょう。また、動力源が電気のものが多く、電気が通っている環境であればどこでも使えるのがメリットです。電源がなくても充電式のものであればどこでも使用できます。手押し式のデメリットとして挙げられるのは、刈り幅が小さいものが多いということです。広い面積の芝刈りには基本的に向きません。加えて、一般的に集草袋が小さく、1回あたりに刈れる草の量がそれほど多くはありません。

手押し式よりもより高性能なのが「自走式の芝刈り機」です。エンジンを搭載しているのが一般的で、傾斜地の芝刈りでも楽に行えます。集草袋や刈り幅も手押し式と比べると大きいものが多く、庭などを何往復もして作業をする必要はありません。手押し式と比べても小回りなどに不便は感じないのもメリットのひとつです。ただし、エンジンを搭載していることからもわかるように機械自体が重く馬力もあるので、取り扱いが難しいので注意が必要です。また、値段も手押し式のものと比べて高くなっています。

かなり広い範囲の芝刈りをするときに役立つのが「乗用芝刈り機」です。こちらは馬力、刈り幅、集草袋ともに群を抜いて大きく、スピーディーで楽に作業を行えることでしょう。かなり伸びてしまった草でも簡単に処理することができます。しかし、乗用型は扱いが難しく、誰でも簡単に操作できるものではないので注意してください。機種によっては公道を走ることができるものもあるほどなので、事故に伴うリスクは手押し式や自走式の比ではありません。値段は数十万円ほどするなど芝刈り機の中ではもっとも高価です。

芝刈り機は性能によっていくつかの種類に分けられます。芝刈り機だからといってどれでも良いというわけではありません。芝の状態や場所の状況によって適切な芝刈り機は異なるため、自分たちに合ったものを選んでみてください。

効率的に芝を刈るには

芝刈り

芝刈り機を使ったからといって、必ずきれいに芝が刈れるとは限りません。例えば、作業をできるだけ早く終わらせようと芝刈り機を早く動かし過ぎると、一部の芝が刈りきれずに高いまま残ってしまう恐れがあるのです。そうすると、もう一度背の高い部分に芝刈り機を使わなければならず、二度手間となり非効率的です。芝刈りは「急がば回れ」のことわざ通り多少時間がかかってもゆっくりと行い、確実に草を短く刈るように心がけてください。

また、芝刈り経験が少ない人が陥りやすいミスとして、刈り幅に対する誤解があります。刈り幅はすなわち刃の幅であり、それぞれの芝刈り機の見た目よりも若干狭くなっています。そのため、芝刈り機自体の幅が大きいと感じていても、実際に草を刈れる幅はそれよりも少ないのです。1レーン目の作業を終えた後、そのすぐ隣から刈り始めると、刈られていない草のラインが残ってしまう恐れがあります。こちらも作業が二度手間となってしまい、効率的ではありません。作業をするときは必ず隣のレーンに少しかぶさるように芝刈り機を動かしてください。

芝刈り機は大変便利なものですが、建物などと接している際といった細かいところの草を刈れないというデメリットもあります。石などと接しているところの草に対して無理矢理芝刈り機を使うと、石に当たって刃が欠け、芝刈り機が使い物にならなくなってしまう恐れがあるので注意してください。細かいところの草を刈るためには、芝生用のバリカンやナイロンカッターを使うと良いでしょう。これらには集草袋がついていないので刈った芝を集めることはできませんが、ちょっとしたところだけ作業するのでしたら後で草を集めるのは面倒ではありません。また、機械に頼らず芝生用のハサミを使うことでも、芝刈り機が残した部分を簡単にきれいにすることができます。

芝刈りをする際は草の状態をよく見て

芝刈りのポイントは単に短く刈れば良いというものではありません。芝の状態によって刈り高を柔軟に変えてあげることで美しく育てることが可能です。草はそれぞれに軸があり、軸まで刈り込むとその草は弱って枯れてしまう恐れがあります。これを防ぐには、草の上3分の1程度を目安として刈るようにし、残りの3分の2は残してあげるように配慮してください。

軸の部分には植物が生きていくために重要な生長点があります。生長点を傷つけるような刈り方は軸刈りといい、初心者がやってしまいがちなミスなので注意しましょう。青々とした芝を育てるためには、生長点を傷つけないようにすることが大切です。一般的に芝の高さは2~3センチが適切だといわれているので、だいたい5センチ程度にまで伸びたら刈るようにしてあげると良いでしょう。

では、あまり手入れを行っておらず、草が結構伸びてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。その場合でも上から3分の1程度の高さだけを刈るようにしてください。例えば、芝が10センチまで伸びてしまったら、上3センチ程度を刈って下を7センチ程度残します。その後、徐々に時間をかけて刈っていき、最終的に2~3センチの高さになるように持っていってください。決して10センチの高さから一気に2~3センチまで短くしないようにしましょう。

芝生は手をかけるほど草が密集して生えるようになり見た目に良くなります。手入れが面倒に思えたとしても手をかけた分だけ美しく生長してくれるので、面倒がらずに定期的に芝刈りを行うようにしましょう。

芝刈りをする時期にも注目!

時期

芝の見た目をいつまでも良く保ちたいのなら、いつ芝刈りを行うかも大変重要なポイントです。無計画に芝刈りをしていると、いつのまにか草が伸びすぎていたり、手入れに追われて芝刈りがストレスになったりすることでしょう。芝刈りの時期は、芝の種類および季節によって回数が変化します。西洋芝の場合、3月ごろから生長が始まっていきます。3月は1~2回程度の手入れで十分で、それ以上は行わなくても大丈夫です。

しかし、4〜9月にかけては生長スピードがかなり早まるため、2〜3センチの高さを保つためには週1回程度の手入れが必要となります。半年の間毎週芝刈りを行わなければならないのは手間に感じるかもしれませんが、美しい見た目の芝を保つためにもぜひ実践してみてください。10~12月ごろは、月に2回程度の芝刈りで大丈夫となります。12月などは地域によってすでに雪が降ることもあるでしょう。西洋芝では地温が5度以下になると生長が止まるため、手入れをする必要がなくなります。お住まいのエリアの状態の合わせて作業の回数を調整してください。

日本芝の場合、西洋芝よりも手入れの回数は大きく減ります。通常日本芝の芝刈りは4~9月にかけて行われ、おおむね月に1~2回程度作業すれば問題ありません。日本芝は地温が5度以下になると生長が鈍化するため、休眠期が西洋芝よりも長くなります。したがって、11~3月は芝の手入れをあまり行わなくても大丈夫となります。

少しでも芝刈りをする回数を減らしたいという人は、週間天気予報などを見て芝刈りの計画を立てると良いでしょう。植物が生長しやすい条件のひとつに、雨が降った後に晴れるという天候があります。つまり、天気予報で「明日雨・明後日晴れ」と予想された場合、今日芝刈りを行うのではなく明後日の晴れた日に芝刈りを行うことで草の生長を鈍らせることができるのです。週に1回の芝刈りが10日に1回、あるいは2週間に1回と回数が減れば、芝刈りに対するプレッシャーやストレスも減ることでしょう。

■まとめ

芝まとめ

芝刈りは芝の種類や時期によっては毎週のように行わなければならないものですが、人によってそれは困難に思えるかもしれません。道具や機械に頼ったり、適切な芝刈りの時期を見極めたりすることで、作業を楽に行うことは可能です。

どうしても頻繁に芝刈りを行うのが無理だという人や芝が伸びきってしまったという人は、プロの業者に依頼してみるのも良いでしょう。効率的に芝刈りをして、美しい芝を育てていきましょう。

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