庭の植木が古くなってきたり土の状態が悪くなってくると、植木が病気になったり、倒れてきたりすることがあります。薬剤を投与したり、起こしたりすることは可能ですが、回復の見込みがないほど老朽化した木は伐採してしまうのも一つの方法です。ですが、何とか根本で伐採することができたとしても、根っこを掘り出すのはかなり大変な作業になります。根っこを残したままでも大丈夫なのか、また、掘り出す場合はどういった対処法があるのかを解説していきます。

目次

植木の根っこを庭に残したままではダメ?

大きく育った植木は、根っこも太くなり地中に張りめぐらされます。そのため、根本で伐採することができたとしても、人手や技術がないと根っこをきれいに引き抜くのは至難の業です。抜くことができないのであれば、いっそそのまま残しておいてはダメなのでしょうか?

まず、根っこを地中に残したままだと、伐採しても地中で成長を続けてしまうので、”根本的な”解決にはならないという問題が出てきます。根っこがある限り、木は完全には死なないのです。それどころか、残った根っこから庭の養分を吸い続け、どんどん根を広げていくでしょう。すると、周囲に植えてある他の草木にも影響をおよぼします。本来なら、伐採した植木の分だけ他の草木に行き渡るはずの養分が、奪われてしまうのです。また、根っこがあると地表に出っ張りが生まれるので、見た目も決して良くなく、つまずきやすくなるリスクも生じます。

種類によっては、伐採しても根っこは放置しておけば勝手に枯れてしまう場合もあるので、根っこを放置している家主もたくさんいます。しかし、腐敗した根っこが悪臭を放つようになると、衛生面でも住環境に悪影響をもたらします。また、枯れた根っこは虫や細菌の温床となりがちです。特に、白アリなどの害虫が根っこに巣を作ってしまうと、庭だけでなく家屋にも被害が広がりかねません。白アリの繁殖スピードは速く、わずかな間放置しただけでもすぐに数が増えてしまうこともありえます。なので、庭木の伐採時には、根っこの対処までしっかりと行っておくのが得策です。

根っこ処理の方法とは?どんな道具が必要?

特別な道具やノウハウがなくてもできる処理方法としては、まず「シャベルで掘っていく方法」が挙げられます。シャベルを使って根っこの周りを掘り進めていき、先まで到達したら引っこ抜きます。この方法なら、シャベルさえあれば他に特別な道具は必要ありません。また、難しい技術や経験がなくても作業が可能です。ただし、かなり深いところまで掘り進めないといけなかったり、掘り出した根っこを地上に引っ張り上げなくてはいけなかったりと、体力的にはかなり大変な作業になります。太い木になればなるほど、作業は困難を極めます。そのうえ、根っこを引き抜いた後にできる大きな穴の処理も問題です。

そこで「除草剤を使って根っこを枯らす方法」で処理することもできます。除草剤なら体力はあまり消耗しないので女性や高齢者でも簡単です。ただし、除草剤は効き目が強すぎると周囲の草花にも悪影響をおよぼします。そして、除草剤を使って枯らしても、放置していると害虫が発生するリスクは同様にあるので、枯れてしまったら早めに引き抜きましょう。枯れたあとの根っこはもろくなっているため、生きている状態の根っこを引き抜くよりは比較的楽に処理することができるでしょう。

根っこ処理はプロの業者に任せよう

庭木の伐採や根っこの処理は最初から専門業者に任せることが得策です。理由としては、まず「作業の安全性」です。根っこを引っこ抜く作業は体力的にきついだけでなく、危険もともないます。穴を掘ったり、重量がある根っこを引き上げたりするような作業に慣れていない人が無理に行うと、ケガや事故につながりかねません。道具の扱いや作業に慣れているプロに頼めば、ケガの心配なく作業を終えられます。

また「迅速さ」を重要視する時にも専門業者が役立ちます。すでに悪臭や害虫が発生している場合などは迅速に根っこの処理をする必要がありますが、慣れない人が休日に思い立って作業を開始しても時間ばかりがかかってしまうことも考えられます。専門業者であれば、作業の段取りにも慣れているので、あらかじめ作業時間の目安も立てられますし、家主のスケジュールに合わせて作業に取り掛かってもらうことができます。

さらに、「庭の景観」を守るためにも専門業者に頼むべきでしょう。その道のプロである業者は、周囲の草木に注意を払いながら作業を進めてくれます。また、根っこを抜いたあとのケアにいたるまで徹底しているため、景観が損なわれません。庭は家屋を彩る重要なスペースですから、業者の丁寧な作業で根っこの処理をしてもらいましょう。

■まとめ

庭の植木を伐採するとき、根っこの処理は大きな課題です。根本で切っただけでは、根っこが地中に残ってしまいます。シャベルで掘り出して、引き抜くことはできますが、思いほか深く掘らなければいけなくなったり、重くて地上に引き上げることが難しかったりと、かえって庭の状況を悪化させてしまうことになりかねません。安全に処理するためにも、庭の景観を守るためにも根っこを取り除くには専門業者の力を借りましょう。

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