では、自分自身で伐採を行うとき、どのような道具や設備が必要なのでしょうか?
目次
木を切り倒すための道具

まずは伐採のメインとなる、木を切り倒すための道具からご紹介します。
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◆チェーンソー
木を伐採するには大型のチェーンソーが必要です。木が大きければ大きいほど、大型のチェーンソーを使わなければなりませんが、小さな木や針葉樹などを伐採するときは、中型のチェーンソーでも問題ありません。
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◆ハーベスタ
ハーベスタと言うと、じゃがいもやとうもろこしなどの収穫に使われる、コンバインハーベスタをイメージする人も多いと思いますが、最近ではハーベスタでの伐採も一般的になってきています。ハーベスタを使えば伐採だけでなく、そのまま木を使ったり、玉切りをしたりすることができるので、現代の林業ではもっとも重要視されている道具です。重機なので大規模な伐採にはおすすめですが、個人的に伐採を行う際には必要ありません。
伐採には他にもさまざまな刃物が使われますが、切り倒すために使われるものは、主にチェーンソーとハーベスタの2種類となっています。
事故を減らすための道具
伐採はたとえ1本であっても、事故が起きる可能性のある危険な作業です。 そのため、事故を減らすためにさまざまな道具が使われます。
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◆枝切ばさみ
余分な枝や葉を落とすことで、事故を減らすことができます。
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◆くさび
樹木に入れた切れ目にくさびを挟むことで、任意の方向へ木を倒すことが可能になります。
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◆パワーウィンチ
倒木方向を微調整するために使います。
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◆ワイヤーロープ
くさびやパワーウィンチのように、倒木方向を任意の場所へ変えたいときなどに使います。
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◆ゼットソー
のこぎりと同じように使うことができますが、ゼットソーの場合はシーンに合わせて刃渡りなどが調節できます。
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◆電動のこぎり
少しずつ細かく角度を調節するために使います。
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◆ランヤード
高い樹木に登る場合に必要不可欠な道具です。ハーネス部分が背もたれのようになって、腰をしっかりホールドしてくれるタイプもあります。
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◆リギングロープ
体や木などに取り付けてしっかり支えることで、安全に高い場所でも作業ができるようになります。
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◆フェリングレバー
樹木の切り口へ噛ませるようにして動かすことで、チェーンソーの刃先が挟まれて動かなくなってしまうトラブルを防止します。
身を守るための道具

また、事故を減らすためだけでなく、自分自身の身を守るための道具も必要です。なお、事故を減らすための道具は必要に応じて用意すれば大丈夫ですが、身を守るための道具は必ず用意しておくようにしましょう。
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◆ヘルメット
伐採中は頭上から枝や葉などが落ちてきます。 このような落下物から頭部を守るために使います。
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◆ゴーグル
木くずやごみなどから目や顔を守ります。
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◆手袋
木くずや枝による怪我を防いだり、滑り止めとしての役割があります。
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◆作業着
特殊繊維の作業着で、チェーンソーなどから身を守ります。
伐採に必要な設備
庭や私有地だけでなく、大規模伐採を行う場合は、いろいろな設備が必要になります。とくに重機は必要不可欠な設備となります。
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◆ユニック/スイングヤータ
クレーンを装備したトラックで、丸太の運搬に使われます。
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◆ユンボ
クレーン部分で木を支えたり、根もとから掘ったりすることが可能です。
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◆グラップル/ラフタークレーン
樹木の束を掴んで、運搬することができます。
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◆倉庫
伐採した丸太を保管する場所として使用します。
■まとめ

伐採には他にもさまざまな道具や設備が使われていますが、どんなに多くの道具や設備を取り揃えていても、どんなに高い技術や経験があっても、100%安全に伐採することはできません。注意をしていても、事故が起こるときは起こるのです。
しかしそれでも、道具を正しく使って、正しく伐採を行うことで、事故のリスクを減らすことはできます。もし自分自身で伐採を行うのなら、まずは事故を減らすために、身を守るために、必要な道具を揃えることから始めましょう。
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