立木の伐採は、たった1本行うにしても、大怪我に繋がるリスクのある危険な作業です。大怪我や思わぬ事故のリスクを減らすためには、まずは基本的な伐採方法を覚えることが大切です。ここでは、プロが行う立木の伐採方法についてご紹介します。

目次

手順1:木を倒す方向を決める

まずはどの方向に木を倒すのか決めます。倒しやすい方向は重心がある方向です。重心は、枝ぶりや木の生え方で判断することができます。ただし、倒しやすい方向と倒したい方向が必ずしも一致するわけではありません。

倒す方向は、周囲の凹凸や傾斜、障害物の有無などを考慮して決めるのが一般的です。状況を見ながら、倒す方向を決めましょう。なお、倒しやすい方向と倒しやすい方向が違う場合は、ロープなどを使って倒したい方向へ牽引しましょう。また、倒す方向に木が隣接していたり、障害物となる木が生えている場合は、まずは障害物となる木から倒すように順番を付けましょう。

なお、倒す方向には巻き込み事故などを防止するために、見張り役を配置しておくのがおすすめです。

手順2:倒す方向と反対にある障害物をなくす

木が倒れてくる方向は危険ですが、倒す方向に対して反対側は安全ということになります。しかし、安全だからといって障害物となるものをそのままにしておくのではなく、もしものときは安全に逃げられるようにするため、障害物となるようなものは排除していきましょう。

伐採に使う道具はもちろんですが、足を滑らせるような草や、引っかかる枝などがある場合も取り除いておきましょう。また、地面に凹凸がある場合は、なるべく平らに整えておくこともおすすめです。

手順3:余分な枝を切り落とす

安全に伐採を行うために、場合によっては余分な枝を切り落とす必要があります。枝が多すぎる場合はもちろんですが、周りの木に触れていたり引っかかってしまったりしている枝や、落下して事故に繋がりそうな枯れ枝なども切り落としましょう。

手順4:受け口と追い口を切る

まずは、木にどのようにチェーンソーを入れていくのか、チョークなどで印を付けておきましょう。印通りに切るのが難しくても、目安になるうえに、どれだけずれてしまったかを確認することもできます。

印を付けたら、まずは倒す方向に受け口を切っていきます。受け口は幹の4分の1から3分の1くらいまで切り込みを入れて、少し上から切り込みを入れた部分に向かって斜め30~45度に切れ込みを入れることで作れます。受け口は深くなると倒した方向に倒せなくなることもあるので、深くなりすぎないように注意してください。

つぎに、受け口の反対側から追い口を切っていきます。受け口の3分の2くらいの高さから、受け口に届いて切り抜いてしまわないように切り込みを入れていきます。

追い口を切るときは、幹の中心部分を軸にして、水平にスライドするようにチェーンソーを動かすのがおすすめです。ゆっくり少しずつ切れ込みを入れていき、木が傾き始める前にチェーンソーを木から離しましょう。

手順5:木を倒す

木が倒れ始めたらすみやかにその場を離れます。なお、チェーンソーを離したあとも、なかなか木が倒れていかない場合は、追い口から受け口へ力を加えて倒していきましょう。

力を加える方法はいろいろありますが、追い口からフェリングレバーを差し込んで持ち上げれば、テコの原理によって木を傾けることができます。また、くさびを追い口に差し込んで、ハンマーなどで受け口に向かって叩いて力を加える方法もあります。

木が傾き出したら木から離れて、あとは木が倒れるのを待てば完了です。

■まとめ

業者や人によってやり方が多少異なる部分もありますが、倒す方向を決めて、受け口と追い口を切って倒すという基本的な流れは同じです。また、切込みを入れるときや木を倒すとき、安全性を高めるためにいろいろな道具を駆使する人もいます。まずは基本的な伐採方法を身につけてから、自分に合った方法を見つけていきましょう。

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