庭木や樹木の剪定は、種類によってそれぞれで理想的な時期が異なります。剪定する時期が早すぎたり、遅すぎたりしてずれてしまうと、開花が遅れたり、花が咲かなくなったりするケースもあります。年末だけに適当な剪定をする人もいますが、じつは、庭木や樹木にとって剪定時期は重要なのです。では、剪定に最適な時期とはいつなのかご紹介します。

目次

庭木の剪定は基本的に年に2回が理想的

新年を迎えるために年末に剪定を行う人も多いですが、庭木の種類によっては冬に剪定を行うのは適切ではないことがあります。そして、年末の年に1回のみしか剪定を行わない人もいますが、基本的には年に2回剪定することが理想的とされています。

ひと言で剪定と言っても、剪定にはさまざまな種類と方法があり、剪定の種類によって目的が違ってきます。そのため、年に2回の剪定が理想的とされています。

剪定を行う理想的な時期とは

では、庭木や樹木の剪定を行う理想的な時期についてご紹介します。剪定に理想的な時期は、木の種類によって異なります。大きくわけると、以下の3種類にわけることができます。
  • ◆針葉樹

    基本剪定:4~5月/軽剪定:10~11月

  • ◆落葉樹

    基本剪定:11月中旬~2月/軽剪定:7月中旬~8月

  • ◆常緑樹

    基本剪定:5~6月/軽剪定:9~10月

  • 一般的な基本剪定の目安は、常緑樹や針葉樹は、新芽が出る前や、葉の成長がひと段落して新枝がある程度安定して固くなってきたころ、落葉樹の場合は葉が落ちたあとに行うのが基本です。なお軽剪定は、庭木や樹木の種類や大きさ、成長の段階によって異なるため、それぞれのサイクルに合わせて行うことが理想的です。

    ちなみに、剪定する時期が早すぎたりやりすぎてしまったりすると、余分に枝を増やしてしまったり、樹木の寿命を縮めてしまったりすることがあるため、剪定する時期には気をつけなければなりません。

剪定時期が特殊な庭木や樹木について

基本的に庭木や樹木の剪定は年に2回が理想的ですが、中には年に1回が理想的な種類があったり、同じ種類に分類される樹木であっても、ほかの樹木と剪定時期が異なる種類もあります。ここでは、剪定時期が特殊な庭木や樹木についてご紹介します。
  • ◆あじさい

    花後すぐに話しの下の葉を剪定します。なお、秋以降の剪定は花が付かなくなってしまうので注意が必要です。

  • ◆梅

    花後すぐに剪定します。

  • ◆金木犀

    花後から春先まで剪定ができますが、夏の剪定は枝枯れの原因になるので避けましょう。

  • ◆桜

    基本剪定は樹勢を弱らせてしまうことがあるため、枝が細いうちに剪定することがおすすめです。

  • ◆山茶花

    花後から春まで剪定できます。なお、刈り込む場合は3月下旬~4月上旬が理想的です。

  • ◆サルスベリ

    冬の剪定は枯れる原因になることがあるため、暖かくなった萌芽前の3月ごろに行うのが安全です。

  • ◆ツツジ

    刈り込むなら花後すぐに行うのがおすすめです。

  • ◆ハナミズキ

    休暇期に剪定するのが理想的です。

  • また、生垣やトピアリーなど形が特殊な場合は、葉や枝の伸び具合に合わせて、軽く形を整える程度に剪定を行うのがおすすめです。

時期よる剪定の目的とは?

剪定は行う時期によって目的が異なります。ではそれぞれの時期で、剪定にはどのような目的があるのか詳しく解説していきます。
  • まずは春の剪定からです春は樹木が芽を出し始め、だんだんと暖かくなるにつれて成長していきます。 春の剪定は、枝の整理が目的で行われます。春に花を咲かせたあと、その枝は役目を終えたことになります。役目を終えた枝を剪定することで、来年花を咲かせるであろう若い枝に、十分な日光と栄養が行き渡るようになります。要するに、次の世代のために行う剪定ということです。

  • そして、夏は枝や葉がどんどん成長していく時期であり、密度が高くなると日当たりと風通しが悪くなってしまいます。日当たりと風通しが悪くなると、害虫の温床にもなりやすくなります。なので、日当たりと風通しをよくして、樹木の健康を保ったり、害虫の発生を防いだりするために行われるのが、夏の剪定の目的です。夏の剪定は、不快なもの、不便なものを解消してメンテナンスを行うようなイメージが近いかもしれません。

  • 秋に行う剪定は、秋に花を咲かせる樹木にとって、春や夏の剪定と同じような目的で行われます。秋に花を咲かせる樹木はデリケートで、剪定時期が1日遅れると、開花は3~5日ほど遅れてしまうとも言われています。なので、秋の剪定はそれだけデリケートで注意が必要な剪定となります。

  • 冬は成長が穏やかになり、休眠する時期となっています。剪定は軽く形を整えることを目的に行われます。

■まとめ

剪定に最適な時期は、庭木や樹木の種類によって違います。もしかすると、適当な時期に行っていたことで、樹木の寿命を縮めてしまっているかもしれません。

樹木を健康に、美しく保つためにも、最適な時期を意識して剪定を行うようにしましょう。

剪定のお役立ち情報

  • 春までにやっておきたい!冬場に行う落葉樹の剪定

    庭という限られたスペースに植えた庭木は、野生状態とは違って、野放図にしていては育ちません。庭木を正常に生育させるためには、こまめな手入れが必要になります。落葉樹の場合、1年の起点となるのが冬場の剪定です。落葉樹は、落葉中の休眠状態となっている冬場に剪定することが、正常な生育には欠かせないセオリーとなっています。具体的には、11月~2月頃が落葉樹の休眠期となりますので、この期間に冬の剪定を行いましょう。

  • お手入れが少なくて済む庭木の人気種

    庭木を植えると庭が賑やかになるだけでなく、通りから家の中が丸見えにならないように目隠しの役割を果たしてくれたり、雨風から家を守ってくれたりと、さまざまなメリットがあります。とはいえ、庭木はお手入れが大変だと思っている人もいるのではないでしょうか。庭木のなかには、お手入れが少なくて済む種類もあるのです。この記事では、初心者でも育てやすく人気のある樹種について紹介します。

  • 庭の落ち葉は放置してはいけない?秋の庭の手入れ

    秋は落ち葉や枯れ葉が多くなるため、お庭の手入れをまめに行う必要があるタイミングです。しかし、自分でお庭の手入れをしようとすると時間も体力も必要です。とはいえ、たまった落ち葉を放置しておくわけにもいきません。この記事では、秋に行うお庭の手入れについて解説していきます。

  • 庭に関するご近所トラブルに要注意!ありがちなトラブルと回避方法について

    ご近所との良好な関係を維持するためにも、トラブルはできるだけ避けたいものです。しかし、トラブルを起こさないようにするには、どのような行為が迷惑にあたるのかを事前に知っておく必要があります。特に庭付きの家や、ガーデニングが好きな家庭には庭を巡るトラブルがつきものです。そこで、庭に関するよくあるトラブルや、トラブルを回避するための方法を紹介します。

  • 初心者必見!剪定はなぜ必要?どの枝を切ればいい?剪定の基本

    庭の樹木が伸びてきて、見た目が悪くなってしまったときに行うのが剪定です。剪定には必要な枝のみを残す技術と、適切なタイミングが求められます。事前に知識をつけず適当に枝を切ってしまうのは、「花が咲かない」「周辺の木々も枯れる」というトラブルが起こる原因です。この記事では、剪定の方法や切るべき枝の見分け方を紹介します。

剪定のお役立ち情報一覧を見る

JBR生活救急グループ お庭の生活救急車は。お庭のトラブル解決 No.1を目指しています

私たちお庭の生活救急車は、お客様に「頼んでよかった」と言って頂けるようなサービスの向上を目指しております。そのためにきちんとお客様のお話を伺い、ひとつひとつのトラブルをしっかり調べ、作業後のアドバイスもさせて頂いております。また接客技術にもこだわっており、講師を招いて接客サービスの徹底教育行い、親切かつ丁寧なサービス提供に努めています。これからもスタッフ一同、お客様を助けたいという思いをもとに対応してまいります。