剪定は庭木や樹木の手入れの基本であり、とくに資格を持っていなくても、誰でも行うことができます。しかし、職業として剪定を行うには、資格が必要になることもあります。では、剪定に関する資格にはどのような種類があるのか見ていきましょう。

目次

剪定に関する資格:国家資格

剪定に関する資格の中には、国家資格もたくさんあります。まずは剪定に関する国家資格についてご紹介します。

  • ◆造園施工管理技士

    マネジメントから現場での作業まで、ほぼすべての業務をすることができる資格です。営業所や工事現場ごとにおかなければならない、主任技術者や監理技術者になることができます。剪定に関する資格の中でも難関で、トップクラスの資格となっています。

  • ◆職業訓練指導員 (造園科)

    公共職業訓練や認定職業訓練にて、訓練を担当する人に必要な資格です。造園科では、造園に関する職業訓練を行います。

  • ◆造園技能士

    一般家庭から公共施設の庭園、造園、公園の街路樹など、さまざまな場所で必要となる資格です。庭に関する必要な知識や技術がより一層求められる資格でもあります。

  • ◆園芸装飾技能士

    園芸装飾に必要な技能や知識を認定する資格です。 樹木の剪定はもちろんですが、フラワーアレンジメントに近いもので、観葉植物なども使って、屋内の園芸装飾をする技術が一定以上あることを証明するための資格となっています。

  • ◆フラワー装飾技能士

    樹木の剪定よりも、フラワーデザインを主に扱う資格です。試験内容も卓上で、カーネーションなどの花を使って、ブーケやコサージュなどを作ります。

  • ◆学芸員

    博物館法に定められた博物館にて、専門的職員などに就くために必要な国家資格です。 博物館には植物園も含まれるため、剪定に関する資格のうちのひとつとなっています。

  • ほかにも剪定に関する国家資格は、土木施工管理技士や、技術士(建設部門・環境部門・農業部門・森林部門)などが挙げられます。

剪定に関する資格:公的資格

つぎは、剪定に関する公的資格の種類についてご紹介します。

  • ◆シビルコンサルティングマネージャ(RCCM)造園部門

    建設コンサルティング業務において、管理技術者や照査技術者になるために必要な資格です。

  • ◆登録ランドスケープアーキテクト

    ランドスケープ(風景や景観)に関する計画や設計において、園庭や空間を構築する人が持つ資格です。

  • ◆植栽基盤診断士

    植物の健康を保つための土壌のスペシャリストの資格です。植栽基盤や土壌、植物、植栽などに関する専門知識と経験が求められます。

  • ◆街路樹剪定士

    街路樹の機能や効用を最大限に発揮させ、美しく保ち、守り育てる専門家です。樹木を美しく剪定する技術や、専門知識が求められます。

  • ◆林業技士

    林業に関する専門的技術者の資格です。

  • ◆造園修景士

    まちづくりなどにおいて、景観や造園についてのアドバイザーとして活躍できる資格です。

  • ◆公園管理運営士

    都市公園の管理運営をより円滑に、効果的に推進するためのマネジメント能力を持った人のことです。

  • ほかにも、剪定に関する公的資格には、ビオトープ管理士、農薬管理指導士、環境カウンセラー、生物分類技能検定、登録造園基幹技能者などが挙げられます。

剪定に関する資格:労働安全衛生法

つぎは、労働安全衛生法における、剪定に関する資格についてご紹介します。

  • ◆立木の伐木作業者

    伐木業務などに関する資格で、胸高直径が20cm以上の木の処理業務をすることができます。

  • ◆チェーンソー作業者

    チェーンソーの取り扱いに関する資格で、胸高直径が70cm未満の伐木や、胸高直径が20cm未満の木の処理業務をすることができます。

  • ほかにも、車両系建設機械運転者や高所作業車運転者、玉掛作業者、払機取扱作業者、統括安全衛生責任者、職長・安全衛生責任者、振動工具取扱作業者などが挙げられます。

■まとめ

ほかにも、剪定に関する資格はいろいろあります。中には剪定にほとんど必要がない資格もありますが、いずれにしても、高い技術と知識が求められます。とくに、庭師や植木職人など、剪定作業を必要とする職業の場合は、資格を取得し、技術の証明を行うことも大切になってきます。

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