剪定とは、庭木や樹木の手入れのひとつであり、手入れの基本でもあります。剪定の方法は、樹木の種類や大きさによって違いますが、基本的な部分は同じです。ここでは、剪定用具にはどのような種類があるのかと、おすすめの選び方についてご紹介します。

目次

剪定とは庭木・樹木の手入れのこと

剪定とは樹木の枝を切ることを言い、庭木や樹木の手入れの中のひとつです。剪定は、枝を切って形を整えて見た目を美しくするだけでなく、余分な枝を切り落とすことで効率よく栄養を吸収できるようになったりする効果が期待できます。また、日当たりや風通しが良くなるので、害虫の繁殖を予防したり、成長を促したりする効果もあります。剪定は定期的に行う必要があり、だいたい夏と冬で1年に2回ほど行うのが理想的と言われています。ただし、庭木や樹木の種類によって剪定に適した時期が異なるうえに、時期を間違えると花が咲かなくなるケースもあるため、剪定時期には注意が必要です。

庭木・樹木のいろいろな手入れ(剪定)方法

  • ◆透かし

    透かしは伸びすぎた枝や、枝が増えすぎて混んでしまっている部分を切って、透かす剪定方法です。透かすことで、日当たりと風通しが良くなります。

  • ◆切り戻し

    成長した枝を半分から3分の1ほど残して剪定する方法です。枝を残すことで樹冠が保てたり、成長を促す効果が期待できます。野菜や花の開花を促すためにも、切り戻しが用いられることがあります。

  • ◆刈り込み

    生垣やトピアリーの形を整えるために行う剪定方法です。枝だけでなく、成長しすぎた葉もいっしょに切り落として、全体を均一に整えていきます。

  • ◆芽摘み

    松などの針葉樹で用いられる剪定方法です。新しく出てきた新芽の部分を、手や道具を使って摘んで成長を抑制することで、大きくなりすぎず、そのままの形を保つことができます。

剪定にはいろいろな方法がありますが、どれも庭木や樹木を長持ちさせたり、美しく見せたりするために必要な手入れの基本です。

剪定すべき枝ってどんな枝?

  • ◆からみ枝

    枝と枝が絡み合って伸びている枝のこと。

  • ◆かんぬき枝

    主幹をかんぬきのように貫いて、左右対称に生えてしまっている枝。短く切ったり、左右どちらかを切ることが多い。

  • ◆車枝

    一部分から複数の枝が出てしまい、車輪状に伸びてしまっている部分。

  • ◆交差枝

    枝が交差してしまっている部分。

  • ◆逆さ枝

    内側(主幹側)に向かって伸びてしまっている枝のこと。

  • ◆下がり枝

    下に向かって伸びている枝で、垂れ枝とも呼ばれている。

  • ◆立枝

    立つようにまっすぐ上に伸びてしまった枝のこと。

  • ◆徒長枝

    枝から真上に伸びすぎてしまった枝で、折れやすくて危険なうえ、害虫が発生しやすい。

  • ◆胴吹き枝

    幹の下のほう(根元付近)から上に伸びてしまった枝で、幹吹きとも呼ばれている。上に栄養が行きにくくなるため、早めの剪定が必要。

  • ◆平行枝

    複数の枝が平行に成長してしまっている部分。

  • ◆懐枝

    主幹付近からのびた枝で、日当たりを悪くし、害虫を発生させる原因にもなる枝。

  • ◆ヤゴ(ひこばえ)

    根もとから生えてくる枝のことで、樹木に栄養が届きにくくなる。

基本的な枝の切り方

剪定で枝を切るときは、葉や目が生えている少し上を切るようにしましょう。水や栄養は、葉が生えている部分まで吸い上げられるので、葉が生えている部分よりも上はあまり栄養や水が届きません。そのため、葉よりも上のほうは、枯れやすくなってしまうのです。なので、基本的に剪定をするときは、葉よりも少し上を切るようにしましょう。

なお、枝を元から切る分には、枯れるリスクがないため問題ありません。

■まとめ

剪定にはいろいろな方法があり、切るべき枝の種類もいろいろあります。樹木の種類や大きさに合わせて剪定の方法を変えなくてはならないので、大変な部分も多いと思います。しかし、基本を理解するだけで、スムーズに作業を進められるようになるため、ぜひ剪定についての基礎知識を身につけてみてください。

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